time 0 and 1

その時思ったことをだらだらと

黒髪のクリサンセマム

だい~~ぶ前に献本でいただいた本のレビューをやっとこさしてみようかと思います。
(レビューというより感想をつらつら書いただけ)
3月8日にいただいていたのに放置してごめんなさい…。


作者の方がセルフコミカライズされてました。
漫画で小説の1話が手軽に読めますので是非どうぞ。

詳しいレビューは以下より

小説はオムニバス形式で4つのストーリーが読めます。

●妹と仲違いのまま死に別れた男子高生
●郷里の恋人との再会を待つ男

●霊が視えるようになった新人刑事
●記憶を失った女子高生
Amazon商品説明の内容紹介から引用。

メイン主人公は、幽霊が見える女子高校生。
髪の毛が伸びるお菊人形に似てて、美人だけど黒い首輪をしてるという設定。
原宿に行っても中々に出会えませんよ、多分。
いやーこの格好してる人から話しかけられたら身構えるよね、そりゃね…。

 

第一話 陽花(ひのはな)。
思春期の穿った考えを持つ男の子が微妙に友達を上から見つつも一緒に探検したりしているところから始まって、妹が電車に引かれた事故現場を見る、という流れにビックリ。
目に見えないものを否定しつつもノリと好奇心で行動したら、最大の不幸を引き当てた感じ。
妹を通して目に見えないものの存在を知った、妹の死をちゃんと受け止めなくちゃと言ってなんか良い話風になってるけど、何も解決してない感。。。:(;゙゚'ω゚'):
主人公が連れてきた霊は同級生が追い払ってくれたけど、再来するんでは?
入院中のお母様がご帰宅なさったらまた同じことになるのでは!?みたいな!
死んだ妹の霊は結局踏切に居た集合霊に取り込まれた…って「集合体に取り込まれる=廻れない=次はない」というイメージなんですが!?
この世界に輪廻という概念があるかはわかりませんけども…ただただ妹が悲惨。
目に見えないからこそ余計に。。。

 

第二話 待人(まちびと)。
ほんわかムードで始まり、読み進めていく内にほんのり「秒速5センチメートル」臭がしたのでどんなks野郎かと思いきや…別の意味で本当にks野郎だった!
過去と現在を天秤にかけて過去を切り捨てることは多々あるけど、自分だけのものにするためにその切り捨てる方法を選ぶのはあまりにも…という感じ。
前を向くために切り捨てた彼女が傍に居るのは救いなのかなぁ…(இдஇ; )

第三話 霊女(れいな)。
この話を読んで思ったのは、急に幽霊が見えるようになったとして、その見える範囲は何で決まるんだろう?どこから見えて、どこからが見えないのか、どこまで存在していて、どこからが存在しないんだろう?でした。
急に幽霊が見えるようになる=すべての幽霊が見える訳ではなさそうな感じ。
縁ができた幽霊なら見えるようになるのかな?
この話はBORDERが好きな私的には好みでした。
ネタバレすると面白くなくなるので、是非本編を読んでいただきたいです。

第四話 遺書(いしょ)。
ショックで記憶を失っても前向き?になれる人はいるんだな、と。
人にとって何が大切かは違うけど、大切なもののために人から可能性すら奪うんだなぁと思ったらやるせないね。
でもねつ造はいかんぜよ…これぞ能力使った反則技!
真実が知れるなら良いのかなぁ。。。

 

全体的な感想
批判したい訳ではないけど、好き勝手に感想を書くと辛口になった…アアア

買って大損はしないけど得もしないかな、と。
500円にしても良いから、全体的に掘り下げて欲しい!読んでてなんだか物足りなかったです。
旨く言えないのですが、主人公が出会ったことを淡々と語る訳でもないし、長編と言うほどでもないので、ふーん…?で終わっちゃうというか。
話数を増やすというより、もっとkwsk!!と思いました。
個人的には☆2~3かな。


Amazonでは390円らしいです(H27.4.4時点)