ちょっくら鼻を手術してきた話。
去年の7月から色んな病気入院手術盛り沢山!な生活を送ってきました。
時系列でいうと、以下の通り。
- 腹の中が膿だらけだった話
┗オマケの 手術痕のケアが割とメンドくさい。 話 - ホルモンバランスがぐちゃぐちゃになった話
- ちょっくら鼻を手術してきた話
本当は上記内容を時系列で公開したかったんですが、
体力的にリアルタイムは厳しかったので、1と2は気が向いたら公開します。
で、今回は「ちょっくら鼻を手術してきた話」です。
あまりにも去年から病気入院手術が続いたので、これはもう己の身体をサイボーグにするしかない!と開き直った結果、色々治療・手術することにしました。
先ずは気になっていた鼻。
前からアレルギー性鼻炎というか、慢性鼻炎に悩まされていたので耳鼻科を受診。
以下の診断結果が下りました。
楽に息をしたい!と訴えたところ、サクッと以下の手術が決定。
- 鼻中隔矯正術(びちゅうかくきょうせいじゅつ)
- 下鼻甲介手術(かびこうかいしゅじゅつ)
- 後鼻神経切除術(こうびしんけいせつだんじゅつ)
何その病名と手術名!?と思われた方へざっくり説明。
鼻中隔湾曲症とは?
鼻の穴と穴の間の壁、「鼻中隔」が歪んでるよということ。
見た目が普通で歪んでるように見えなくても、中でそうなっていることが!
※これはわかりやすい湾曲症鼻中隔矯正術って?
その鼻中隔の歪みを治そうぜ!の手術
下鼻甲介手術って?
分厚くなった余分な粘膜切り取っちゃおう!の手術後鼻神経切除術って?
鼻の中にある鼻水出す神経取っちゃおう!の手術
※ざっくりなので、詳細が知りたい方は別途検索がオススメ。
美容整形ではないので、鼻は高くなりません。
低くもなりません。
内視鏡手術なので、顔を切ったりせず鼻に器具を入れるだけです。
※湾曲症が酷かった知人は上顎を切開して軟骨を取り出し、再建手術を行いました。
※この知人の体験談で私も手術に踏み切りました。
術後、鼻が素敵に腫れます。
止血用にガーゼを鼻に詰めまくるので、Face IDが持ち主を認識しなくなります。
(稀にロック解除してくれますがw)
腫れが引けば元通り、自分の顔が戻ってきます。
以下の症状を自覚している場合は、大きめの耳鼻科へGO!
※必ず日常的に手術をしているなと感じる大きな総合病院へ!
- アレルギー性鼻炎が酷い
- レーザー治療をしたけど効果がいまいち/1年もたない
- 鼻水が出たら息ができなくなる
- 鏡で鼻を見ると、そこはかとなく歪んでる
- 鏡で鼻の穴を見たら、穴が均等じゃない
- 気づいたら口で呼吸してる
- クチャラー
何故受診が必要なのか?
- 何故アレルギー性鼻炎が起きているかのチェック!
- レーザー治療で手に負えない=悪化している可能性大
- 普通の人は多少の鼻水で鼻は詰まらないらしい!!!
- 歪みがある=湾曲症の可能性あり
- 均等じゃない=湾曲症の可能性あり
- それ風邪も引きやすくなるダメなやつ
- 口を閉じて食べれない=食事中鼻呼吸できてない可能性大
小さいお子さんの鼻が詰まっているなら要注意。
幼少の頃に鼻が詰まったままだと集中力が続かなかったり、
一番怖いのは子供は骨が軟らかいので、本来の骨格から変わって鼻ぺちゃになること!
出っ歯になったり鼻の骨が横に伸びたり…良いこと一つもない。
以下くっそダラダラぼやきと体験談が続きます。
既にここまででなげーよ読んでられねーよ無理!って方は、術前からこれを用意していたらきっと楽になれるよ、のセットだけ先に紹介しておきます。
- ペットボトル用のストロー/普通のストローでも可
鼻にガーゼ=完全に空気の抜ける道が塞がる=飲み込めない
術後飲み込めなくなる己への手助けアイテム。 - ポリウレタン製のマスク
術後は垂れてくる鼻水キャッチのため、鼻に綿を詰めます。
普通のマスクだと太陽の光で透けます。
あの人何か鼻に詰めてる…ってなりますので、コレがオススメ。 - 鼻ぽん/綿球でもOK→でも割くの面倒くさい
病院から支給されるなら支給されるものをガンガン使おう!
しかし切ったり割いたりが面倒なので、鼻ポンオススメ。 - ハナクリーンS/EXやαでもOK
病院から用意してと言われた鼻洗浄器具。売店で売ってた(定価)。
αを購入しようとしていましたが、意外と大きい。
病室で使いづらい…となったので、Sを購入。
結果自宅の風呂で使ってるのでSで正解。 - サーレS
ハナクリーンの中に入れる薬剤。
生理食塩水を作って40度に温め、ハナクリーンに入れて
使用するのが正しいのですが…メンドクサイ!
私は、お風呂に入るときにサーレSをハナクリーンSに入れおき、
お風呂上り直前にシャワーの温度を40度にしてハナクリーンSに入れ
鼻洗浄しています。別にツーンとしません。
使った後のハナクリーンSもそのままシャワーで丸洗いできるし、
鼻洗浄中ダバダバになっても風呂場だから汚れない!!
さて以下からぼやき。
- 入院1日目:前日入院
私が選んだ病院は、手術前日から入院するスタイル。
当日バタバタ、ダメ、絶対!という強い意志が感じられる病院なので、
事前に入院から退院までのかなり細かいスケジュール表が渡されます。
実は…入院2日前、別件で局部麻酔を用いた検査をしておりました。
前日から水分NG。
軽い脱水症状で点滴のルート確保できず検査開始が遅れに遅れ…。
やっと今からできる!となったものの、検査の際に用いた麻酔が身体に合わず、
検査後吐いて吐いて吐いて吐きまくって、合計8時間くらいダウン。
喉乾いた→水飲む→吐く→喉乾いた(ry
この記憶の所為で、明日の手術大丈夫かな…と不安に。 - 入院2日目:手術当日
最近は歩けない患者以外は手術台まで己で歩くスタイルが主流だそう。
まぁ、去年12月に行った手術でも手術台まで歩きました。
まな板 手術台に寝ころんでさぁ静脈麻酔(点滴)をしよう!となっても、緊張からか、点滴のルートが一切取れず。
不安は的中。
そりゃね!朝10時から一切飲まず食わずだったもんね!3日前と同じだね!
体質的に細い血管がさらに細く、そして逃げまくってた模様。
12月の手術では一発でルート確保できてたのに…!
4回失敗して、麻酔科の指導医っぽい先生が私の手や腕を見るも、「こりゃ駄目だ先に落としてから(点滴)しましょう」と言われ、口からマスクで吸入麻酔をしておやすみ2秒。
失敗された点滴の跡は、術後1週間強過ぎた今でも黄色く青く残り、DV受けた人みたいな手と腕になってます。
無事手術は終わり、鼻の中にシリコンシートが縫い付けられる事態に。 - 術後
病室で暑くて起きる。
手術は無事終わったようで、鼻が痛い!身体が熱い。
しかも、止血のためにガーゼが鼻に入っているので、
本当に、全く、全然、空気が通らない!!!!!
余分な粘膜を削り取る手術をしているので、いわば怪我。
怪我が酷くて発熱状態。
術後は2時間絶対安静なのですが、ベッドがぐしゃぐしゃになるくらい汗をかき、顔は常に鈍痛がする状態。
痛い!とかじゃなくて、うぅ…って感じ。
去年の7月や12月に行った手術ではこんなにならなかったよ????
と思いつつも、速攻で痛み止め追加依頼。
痛みが落ち着いてきたなーと思ったら、麻酔の副作用で吐き気が勃発。
ゲロゲロ吐いたりしませんでしたが、吐きたくても吐けないので妙に辛くてヴヴーって唸ってると楽になる。
忙しいし近所迷惑だな私!!
そして、鼻に綿球を詰める生活が始まりました。
※クリックで画像拡大
上記で記載していたのは14mmですが、病院で支給されたのは20mm。
血が外に出ないようにということでこのサイズなんだろうけど、
2cmの球体が、綿とはいえ入る訳なくない?????
無理ェ…ってなってたら、看護師さんが「これはこうするといいですよー」と言いながら、3手で綿球半分こにしたのね。
真似しようとするじゃない?無理!!!何重もの層になってて無理!
私は旦那に泣きついて、以前購入した医療用ハサミを持ってきてもらいました。
旦那のお姉ちゃんも看護師で怪力なんだけど、もしや看護師スキル習得すると怪力がパッシブスキルとして備わるの?むしろ必須なの?(失礼)。
そして、「口呼吸しかできないから寝れなくなるよ!」と先に手術した知人に脅されていましたが、我、睡眠時、マスクしながらの口呼吸民族だったので横向きになりいびきもかかず熟睡しました(薬が効いて痛みがない場合に限り)。 - 術後:ガーゼ in 鼻/流動食編
手術当日、朝と昼はご飯が食べられませんでしたが、
術後2時間安静にした後は、晩御飯食べてOK。
葛湯とかコーンスープやココアが出てきました。
が、
今まで私の「鼻が詰まる」という体験は、甘かった。
鼻の中にガーゼが入っていると、空気が抜けない!
空気が抜けないから、飲み込むのが滅茶苦茶大変でした。
え?なにこれ????
液体飲み込むだけなのに痛い!
でも、経験からどんなに時間をかけても出たご飯は完食した方が治りが早い。と知っているので根性で完食。
逆にご飯が出ないときはご飯食べて消化するエネルギーあるならそのエネルギーを回復に回せ!という状況なので、食べると割と危ない。去年がそうでした。 - 入院3日目:ガーゼ in 鼻/軟食編
手術翌日には早々に全粥になり、おかずは軟らかいものに。
歯ごたえがほぼない筈なのに、噛むと顔が痛い。全体がマジで痛い。
痛み止めが切れ始めると、噛むという行為が辛い。
患部は鼻の筈なのに、上顎と歯がついでに痛い。ヤバイ。
ロキソニンで痛みを緩和するのですが、6時間は空けろと言われるので、朝昼晩、御飯を食べるときに切れないように調節して、夜寝る前にも飲んで痛みのコントロールを行っていました。
痛さでヤバイのに鼻から下は超元気。
シャワーが解禁されたので、速攻入りました。
そして鏡を見てめちゃくちゃビックリ。
33年間見てた私の顔じゃない!!
そりゃFace IDも解除を拒否するわ!って感じに腫れてるというか、ガーゼが入っているので鼻の横が凄い盛り上がってる。
鼻自体もかつて見たことない程、横に伸びてる!!
このガーゼが入ってるところって、副鼻腔炎やら蓄膿症になったら腫れるところ…こんなの放置してたら、小さい子は滅茶苦茶本気で不細工に成長すると思う。
横に長い鼻、横に成長したから自然と鼻ぺちゃ…そんな鼻が顔にくっついてたら、凄いイメージ違うし、横顔もきっと美しくないと思う…。
これはdisりではないです。避けられる未来を避けて欲しい。 - 入院4日目:ガーゼ in 鼻/常食編
常食になったものの、鼻に空気が一切抜けないので、一度に沢山…といってもいつも食べる量の食材を口の中へ放り込むと、息ができなくて死ぬ。
御飯中にずるずる言うのが好きじゃないから、普段点鼻薬してからご飯を食べてたんだけど…そうか、普通の人ってご飯を食べながら鼻で息をしているんだわ…と超実感。
エロ漫画とかで処女にヤリチンがキスするとき、鼻で息をしろとか言ってるシーンが思い浮かびました。うるせーわ。
薬が切れ始めると、痛いのは変わらず。 - 入院5日目:ガーゼ摘出!!!!!
先生にガーゼを抜いてもらった瞬間、世界が変わった!
マジで変わった!!
鼻の通りがおかしい!通り過ぎて変!!
感じる匂いも増えた!!!
このまま退院かと思いきや、ガーゼを外した拍子に地味に流血したので1日入院延長。
一瞬凄く鼻が通ったものの、傷口が綺麗になるまで鼻水ダバーが続くので、綿球を突っ込む生活も延長。
この頃にはどんどんロキソニン要らないかも…?と思い始めました。
鼻の痛みというより、上顎と上側の歯が浮いた感じがするのが気持ち悪かったです。
そして看護師さんからハナクリーンの使い方のレクチャーを受け洗浄してみるも、超へたくそ。ドへたくそ。
洗面所洪水。明日退院できたら家でするぅ…ってなるくらい心折れた。 - 入院6日目:退院
鼻の流血もないのであっさり退院。
鼻から下は超絶元気なので、今までで一番余裕の退院。
元気にお支払いして元気にタクシーで帰宅。
限度額適用認定証を提出していたので、6日間の入院で9.3万円でした。
因みに、差額ベッド代は0円。 - 退院後
退院1ヶ月は激しい運動NG。鼻をかむのもダメ。
これを守らないと、うっかり鼻の血管から出血して止まらなかった場合、再手術になりますよと言われたので、ハナクリーンSとサーレSを使って鼻洗浄しながら鼻をかみたい欲求を消す日々でした。
40度の生理食塩水を作ってとかが物凄い面倒くさかったので、シャワーのお湯を使って鼻洗浄液を作ってます。
最初はシャワーを鼻の中に浴びせてから鼻洗浄するからか、鼻は別にツーンとしません。
なにより楽なのでこれで定着しそうです。
で、縫い付けられたシリコンシートがペコペコして呼吸を阻害する!
凄い気になりますが、鼻ぽん入れて我慢我慢。
正直、綿球より楽な鼻ぽん。
ティッシュ丸めて入れればいいじゃんって思うじゃないですか?
ティッシュだと千切れて奥に取り残されそうなので、おススメしません。
ネックは買い合わせ商品ってことくらいでしょうか。 - 1回目の通院:シリコンシート除去
退院から約1週間後、経過観察のために受診。
無事術中に縫い付けられたシリコンシートを除去。
そしてカメラを使いながら鼻の中を大洗浄!
そしたら、
鼻水も止まり、鼻呼吸できるようになってハッピー!かと思いきや、
鼻が通り過ぎて鼻の奥が痛い!!息が通るので喉が乾燥する!
どんどん鼻の奥がヒリヒリし始める…。
まだ治りきってない傷口があるため、ヒリヒリするのはしょうがないらしい。
ヒィ。
なんだかんだありつつも、後1回の通院で終了しそうとの診断が下りました。
私の病状
さて、結局私の鼻ですが、どういう形状になっていたかというと、
- 右側の鼻が奥の方で曲がっていて左右対称じゃなかった
- 鼻中隔がS字型だった
- 長年患っていたアレルギー性鼻炎の所為で粘膜が腫れあがっていた
- 腫れあがった粘膜とS字の鼻中隔が癒着して完全合体していた
私の鼻中隔湾曲症は、見た目では全然わかりませんでした。
旦那も「え?曲がってるの??」という反応でしたし、受診しなければ本当に気づけませんでした。
母に聞いても、高校までで私が鼻中隔湾曲症と診断されたことはなかったそうです。
当初先生は「アレルギー性鼻炎が酷いので、レーザー治療を行っても3ヶ月程度で効果が薄れる可能性がある」と仰っていたのですが、術後は「あれでは(レーザー治療は)効かなかった可能性が高いですね」と意見が変わっていたので、本当悪化してたんだと思います。
一般人は、ちょっと鼻水が出たくらいで息ができなくなることはないそうです。
一般人は、ちょっと鼻水が出たくらいで息ができなくなることはないそうです。
上向きでシャワーを鼻に充てたとき、お湯が鼻を通って喉に降りてきたことがあるか?
ない!
しかし普通の人は降りてくるらしい。
え?プールとか皆鼻痛いとか言ってるのそれ???
水中ででんぐり返りやターンしても、鼻に水が入って来たことないですけど???
この事実は本気で衝撃。
手術前の私が酸素飽和度99%キープしていた事実が信じられない。
低酸素で生きてたんじゃないの?ってくらい、鼻で息ができる。
酸素濃度高すぎて逆に頭痛くなるのでは…って思うくらい、息が吸える。
入院中、辛いことはあれど、今や喉元過ぎればなんとやら。
旦那が5時間前にたった1本吸った紙煙草の臭いでさえキャッチできたり、トイレのタンクの中の水の臭いがトイレの扉を閉めてても感じられるようになったので、本当手術して良かったです。
迷ってたら先ずは受診してみてね。
ってことで、一旦終了。何か思い出したり気づいたら追記します。